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キルク

キルク/でぃくでぃく

Author:キルク/でぃくでぃく
趣味:絵描き、ゲーム、東方、読書、映画鑑賞
好み:ほのぼの、なんだかんだで恋愛物
雪さん、萃香
サークル:ダイダイ
相方:アイネクライネ古ノ花亭
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見ろ虫がまるでゴミのようだ

8月の6~8に遠路はるばる友達お二人さんが遊びに来るようで。

とりあえず、部屋の掃除でもしようかなと。

そうすると、あれですよね。

机の裏が怖いんです。

よく裏に入り込んだ虫に殺虫スプレー拭きかけたまま放置しましたね。

遊んでたビー球が入り込んだまま放置しましたね。

落ちた下敷きが取れないので放置しましたね。

………もうやだ。



―――――――――――――――――――――――――――――


夏といえば海です。

海の休憩板で日光浴です。

しょっぱい水の中を平泳ぎです。





今年、海行く予定まるでありませんけどね。

プール?プールなんて行きたくないよ。人多いだけの狭い水槽じゃないか。

行くなら海だろjk




…ということで、海の妄想劇を変わりに小説でやっておこうかな、と。





―――――――――――――――――――――――――――――





「ひでぇ目に遭ったわホンマ…」

「SHR中に変な歌歌ってるからでしょ。自業自得よそんなの」

つまらない校長の長話と照らしつける鋭い日光の同時攻撃にも必死に耐え、残る終業式もSHRのみとなり先生のお決まりである諸注意の最中、和磨は陽気に歌っていた。

おまけにセンスがあるとは到底言えない歌詞、曲調は決して聞いていて愉快になれるものではなく同じく校長の長話を日光の元で聞かされ、ストレスの溜まっていた先生としてはこれほど腹の立つものはない。

迷惑なのは、それで他クラスが下校する中ずっと説教が続いたことか……

「せやかて、明日から夏休みやで~?少しは、上機嫌になるんも分かってほしいわ」

「なら、早く家に帰りたい俺達の気持ちも分かってほしいね」

俺と美弥二人によって和磨はシュンとうな垂れた。

少し言い過ぎたかもしれない。

「…でも、夏休みは楽しいもんね。終業式で浮かれちゃうのは分かるよ」

「そ~やんな!!夏休みやもんしゃ~ないよな!!さって、何すっかな~!」

前言撤回、もっとキツく言わないと効きそうにない

「そうだ、海へ行こう!全員文句ないな?」

また突拍子もないことを……

和磨といると唐突に何を言うか分かったもんじゃない。

「行くのは構わないけど、まずどこへ行くのか、そこへ行くまでの交通手段、泊まるつもりならその旅館、何日泊まるのか、そして日にち!そういうのちゃんと段取り打ってから決めなさいよ。」

「最寄の解放ビーチ!俺の叔父ちゃんの車!そこの最寄の旅館!2泊3日!日にちは……明日の日曜から!!よし、これでええな!?」

即答しやがった…

かつて、これほど簡単に決まった旅行はあったろうか……いや、ない!

「っていうかそれだと平日と重なるんじゃないのか?」

「んぁ?平日ったって、夏休みやろ?何か都合でもあるん?」

…もしかして、こいつ………いや、さっき歌ってたしなこいつ……

「まさかとは思うけど……7月いっぱいの平日は夏期講習あるって……知ってた?」

「…え……えぇぇぇぇええぇぇえぇ!!!」

………

……



「…で、こういう3次以上の方程式を高次方程式と言う。それで例題8を解くぞ。―――」

エアコンが効いているとはいえ、今が夏だという自覚と照らしつける眩い日光、外から聞こえる蝉の声、それだけでけだるさは増す一方だった。

それも夏期講習と称され夏休みも授業を受けるとあればひとしおひどいものだ。

しかしそれを誰も態度に出せはしない。

「あ゛~、だっるぃ~~~。」

「誰だ今言ったのは!!?」

「うぇ…やべ…」

「あぁ!?お前か?!!」

「…せやかて、今夏休みやっちゅうのに―――」

「うっさいわ!!」

「ひぎぃ!!」

……こうなるのが、目に見えていたからな。

「おおぉぉおぉわったぁぁぁああぁっ!!!」

右腕に赤々と残る手形の跡が痛々しい和磨は今年最後の夏期講習の終わりと共に大声を張り上げた。

そして周りからも似たような歓声が起こる。

今日は担任の先生が出張とのことで、このままお流れ解散となった。

生徒達がこれからの夏休みをめいっぱいはしゃごうと友達と話をしながら教室を出て行くなか、和磨が走り寄ってきた。

「う~みっ!う~みっ!!れっつごーとぅーしー!!!」

もう頭の中は海だらけらしい。目を覗けばそこには広々とした海で颯爽と一人泳いでいるのが見える。

「まぁ、分かってはいたけども…二人はいいよな?」

既にバカンスな子は放っておいて、後からやってきた鈴と美弥に話しかける。

「ええ。どうせ和磨のことだからね。明日にでもいけるようにしてるわよ」

「うん、私も」

みんな和磨の行動パターンには慣れてきたようだな。

「…でも、和磨くんの叔父さんの車でいくんだっけ?…その叔父さんは大丈夫なの?」

そういえばそうだ。まさか送迎だけしてくれるというわけでもあるまい。叔父さんも予定に空きはあるのだろうか。

「大丈夫、大丈夫。あの人に話したら旅費含め全て自分に任せろってゆーてたし!」

え、そこまでしてもらえるのか?

「流石にそれはまずいよ。自分の分くらいは出すって」

「ええってええって!!逆にそんなんされるとあの人泣きよーで」

金を出せないで泣くなんてどんな人だ…。

俺の中で和磨の叔父が構成されていく……。

茶色いスーツ、ふくよかな体、3頭身……ってこれじゃ社会の教科書にでも載ってそうな成金親父じゃないか!?

自分の想像力の足りなさに呆れる……。

「とにかく、明日からやで!?9時辺りに俺んちな?!!んじゃ、俺も準備してくら~!!」

じゃあ、と手を振りながら和磨は走り去っていく。

残された俺達は和磨の姿が消えても暫く立ちつくしたままだった…。

「…どうする?」

5分ほど経ったろうか。もしかすると30秒も経ってないのかもしれない。鈴が静かに口を開いた。

「どうするったって…行くしかないだろ。」

「それよりも…和磨"準備してくる"とか言ってたよね…」

自分で言い出しておいて他の誰よりも用意が遅い。和磨はそういう奴だ。

「…鞄がゲームだらけにならないよう注意しとかないとな」

その意見は満場一致で可決された。

………

……



「女子高生2人と旅行………うあぁ、夢にまで見た青春ストーリーが今繰り広げられようとしている…。ありがとう、ゴット!男子校で育った俺への最後のプレゼントをありがとう!!!」

見た目は極々まとも…だが、今天を仰いで大涙を流す大人の中身が正常とは到底思えない。

なんか、この人の車に乗ったら人生が終わりそうな気がしてきたぞ……。

「おい、和磨。この人…」

「へへへ!おもろい人やんなぁ!!」

……この叔父あって、この男あり、か………。

「和磨ぁ!!俺は決めた。このマイカー『どこへも』で、おまえらを例え沖縄だろうとSAGAだろうと無事送り届けてやると!!」

「車だと沖縄には行けないでしょ」

っていうか、SAGAってどこだよ。佐賀県の事か?

「ふっ……、甘いな。ツンの子。俺の『どこへも』に超えられない壁などない!!」

「…ねぇ、和磨。やっぱり電車で行かない?それぐらいの余裕はあるから」

「すいません。もう変な事言わないんで俺の車で行かせてください」

結構打たれ弱い人だな……。

「…とりあえず、3日間お世話になりますね」

鈴のお辞儀につられて俺と美弥も軽く頭を下げる。

なんていうか、鈴はこういうところで礼儀正しいな。俺には真似出来そうに無い。

「フハハハハハ!!礼には及ばない。あなたたちのお陰で俺は…俺は……!!」

うわ、また泣き出したぞ…もういやだ、こんな人……。

「まぁ、旅費タダでおもろいおっちゃん付きで。この旅行は面白くなりそーやな!」

俺はもう帰りたいよ……。

満足したのか、和磨の叔父さんは車のドアを開き、さぁ、と皆を招きこむ。

不安を引き摺りながらも車内へ乗ると、ほどよい強さのクーラーが汗ばんだ体を冷やしてくれた。

目的地を決めたのが和磨な為和磨が助手席。そして景色を見たいと申し出た鈴が右窓際、車酔いするかもしれないと言った美弥が左窓際に座り、俺は間に挟まれる形となった。

「むふふ…。定殿は両手に花で羨ましい限りですの」

左前方より気味の悪い声が聞こえてきた。まぁ、言われるとは思ってたがな…。

「気持ち悪い声出すな!」

「おぶっ!美弥っち、…ちょっ!いす、椅子蹴らんといてぅ!」

「はっはっはっは!!仲良し結構!さぁ、逝くぞ諸君!!目指すは………えぇっと、どこだっけ?」

「え、えっと…桜雲ビーチってとこや」

「よし、『どこへも』発進!いざゆかん、桜雲~!!」

叔父さんが高らかに宣言するとそれに答えるかのように彼の愛車がけたたましい音を上げた。

次第に景色後ろへと流れ出していく…。

…って、…少し速くないか?……。

「うわ~、速いね~」

「ちょ、ちょっと…速度出しすぎでしょ…何キロ出してるのよ」

「俺は64大好きだぜー!よし、帰ったら64三昧だな!!」

ってことは64キロか。規定速度は40だぞ…。

50辺りならまだしも最初から飛ばしすぎじゃないか…

「はえ~~…うおっ、揺れた!…うおっ、うおぉぉお…」

唯一止められそうな助手席に居座る和磨さんはこのスピードに大変満足の御様子です。

「さてさて、では和磨。俺は現在地含め目的地が何処か分からないので案内頼むぞ」

「お任せあれや!!」

「ん~!君達は若い頃に仲の良い男女で旅行なんて青春を謳歌しまくっている!俺が高校生の頃なんて―――」

「次の角右な。」

「華麗に右折してやるぜ!!」

「…俺は友達と旅行は勿論、女子と触れ合う機会さえ―――」

「次左に曲がりや。」

「俺の左折に惚れるがいい!!」

「…そもそも俺はね。実は男子―――」

「はい、このまままっすぐ。」

「ストレートアタァァァック!!…って、和磨俺の話聞く気まるでなし?」

「その話何度も聞いたで。男子校に入ってたから女友達も出来へんで寂しかった言うんやろ…」

「寂しくなんかなかったさ!良き男友達は出来た。ただ……なんか、なんでこんなとこにって―――」

「ほれ、次右~。」

「全力右折攻撃~!!」

和磨、あの人の扱いが手馴れてるな。そのお陰で、こちら後部座席にまで話が飛んでこなくて非常に助かるのだが。

鈴は流れゆく景色をずっと目で追っている。たまに気になった建築物等を追って体ごと動くのは見ていて微笑ましかった。美弥は考え事をしているのか、寝ているのか、窓に寄りかかって目を瞑っている。

…前の二人は暫くあの様子だろうし、俺も一眠りしておこうかな。おそらく海に着けば、また和磨や今回は叔父さんにも振り回される事だろうし…。

目を閉じて眠る体勢に入る。そうなれば、前の二人の声もさほど気にする程でもなく、そのまま眠りへと落ちていった…。




―――――――――――――――――――――――――――――



以下言い訳


…いやね。書くよ?海書くよ?
けどさ、時間無かったんだよ。そりゃだらけてた自分が悪いんだけどさ。
昨日今日書こうとしてたんだよ。ってかこれ書いたの昨日。
んで、ブログ見てみるじゃん?あれ最後に書いたのいつ?先週?先週じゃないか!
うん…ねぇ……?………。


はい、ごめんなさい




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テーマ : 小説・詩 - ジャンル : ブログ

タグ : 小説

答えの無い問いは哲学でなし

現代文の時間に読んだ 西研 さんの 考える楽しみ というのを読んで、哲学がとても面白く感じられてきた。

自分が思うに哲学は個性なんだと思う。

その人が今までに得てきた知識や経験を通して物事に関して思う事を書いているわけだし
だから、哲学を読むってのはその人を見るって事にもなるんじゃないかな~と。
あくまで俺みたいな馬鹿の意見なんですがね。

とりあえず、それで他にも色々と読みたくなって近くの本屋に行って早速数冊買ってきました。

題名見たって何の事か分からない物ばっかりだったので、もう全て直感で選びました。
あと有名なニーチェのも1冊だけ買いました。ニーチェの哲学の解説本だったけど……

俺が買ったのは、

ニーチェ どうして同情をしてはいけないのか     著:新崎繁
哲学のモノサシ                      著:西研
<考える>とはどういうことか?            著:井崎正敏


まぁ、まだ読んでないですけどね。


ってかこういうのって本以外にデカいんだな。ページが厚いんじゃなくて本が大きい。
学校に持っていきにくい。。。




―――――――――――――――――――――――――――――





今日は俺も学園祭ってことで小説の方も学園祭。

長いので読み直しやめました。みんなも途中で読む気失せると思う。

あと、糞長いせいで記事書くの何度となく失敗したのは内緒


―――――――――――――――――――――――――――――



「種はドロつかせるな!!それではお好み焼きになるぞ!泡だて器に種がくっつかないようにするまでひたすら溶けぃ!!」

「だまなんて残したらたこ焼き士の恥やで!!俺らの目が黒いうちはそんなもん絶対作らせへんからなっ!!」

「……あの二人、すっかり意気投合してるな………」

放課後、和磨が言っていた通り新城先生によるたこ焼き講座が始まった。

最初、先生は学校の調理室でやるつもりだったらしいが、この時期あそこが空いているはずも無く料理部が使用していた。

先生の必死の説得(というより怒声)もあったが、先に申請して使用許可を貰っている相手に敵うはずも無い。

「お前ら、次を覚悟しておけよ……」

という新城先生の殺気を充分に込めた台詞と共に俺達は調理室を出て行った。

料理部の部員達は半数以上が女子だったせいもあってか、ほとんどが萎縮していた。

料理部……可哀想にな………。文化祭の時は一度寄ってやるから………

ともあれ、行き場を無くした俺たち。そこで先生は自分の家でしようと俺たちを自宅へ連れていった。

新城先生の家の囲いは木で出来ており、家自体も木で出来ている。正に昔の家をそのままワープさせてきたかのような家造りだった。

よく手入れされた松の木が生えている庭を横切り、キッチンへと向かうと先生は奥の倉庫のような所からこのような家にはまるで不釣合いな黒いたこ焼きプレートを引き出してきた。そしてすぐさま和磨も手伝いだし用意を整え今に至る。

「和磨がたこ焼き好きなのは知ってたけど……新城先生もたこ焼き好きなのね…」

少し呆れた顔つきで美弥は二人を見ていた。

あの後帰ってきた時に聞いてみた所、2,3日おきなら参加してもいいと美弥は言っていた。

一応文化祭当日は大丈夫なのか聞いてみるとやはり仕事はあるらしい。しかし、それも午前までで午後は基本的に自由なそうな。

「さっき和磨がプレートがよく手入れされてるとか言ってたな……それにいきなり来たっていうのにたこ焼きの材料は既に揃ってるし」

和磨がたこ焼きをやると言ったのは今日の昼のはずだ。

しかも、先生の家でやるとは一言も言っていないというのに、先生のキッチンにはタコ、天かす、薄力粉といったたこ焼きに必要な物全てがあった。

「もしかして、毎週食べてるとか?」

…強ち間違ってはいないのかもしれない。

いやもしかしたら毎日かも……

「お前らッ!喋るより手を動かせッ!!種の中に唾なんて落としたら承知せんからな!!」

「す、すいません!」

なんかあの先生授業時よりも熱心だな。

まぁ、いつもからあんな熱気で授業されたらこっちの身が持たないけど。

鈴はどうしているかな……

「……………。」

うおっ、なんという真剣な眼差しっ!今の俺がとてもダメな人な気がしてきた!!

「生地が出来たらねかすかんな!その前に出来たら俺らんとこに見せに来いや!?」

「お二方!私の生地はどうでしょうか!?」

そう言って、鈴は二人の所へボウルを持っていく。

新城先生が泡だて器で2回混ぜた後、ゆっくりと泡だて器を持ち上げると生地はサラリと元の形に戻っていった。

「……よし、これくらいなら問題ないだろう!合格だ!!」

「はい!有難うございますコーチ!」

どこの少女漫画だよ。コーチなんて聞いたの随分前に昼にやってた昭和臭のするバレードラマ以来だぞ……

「定!ちゃんとやってんのか!?」

和磨の叱責と共に新城先生の視線もこちらに飛んでくる。

ってか怖ッ!あの二人今にも首根っこ掴んできそうだよ!!

「おい。ちょっと生地貸せ」

そう言いながら新城先生が俺の手元にある生地の入ったボウルを取り上げて、泡だて器で軽く混ぜた後、泡だて器を持ち上げた。

すると、生地は多少ゆっくりながらも泡だて器にくっつくことなくボウルの中に落ちていった。

って今先生の顔が歪んだ!!ヤられる……俺はココで生涯を閉ざすのかッ!?

「まだ混ぜが足らんな……引き続き"しっかりと”混ぜるのだ。」

そう言って俺の手元にボウルを戻した先生は元の場所に戻っていった。

生きてる……よな?………

はぁ……生きてるって幸せ………

………

……



その後の日々が正に地獄だ。

新城先生は平日休日問わず、ただたこ焼き作りが為に練習を行わせた。

文化祭が終われば定期テストもすぐそこだというのにまるで気にしないご様子だ。

和磨は何故か日を増す毎に元気になっていき、鈴は疲れる素振りも見せない。

日毎に疲れを増すのは俺と美弥だけだった。

しかし、それも今日を迎えるためにやってきたことなんだ……

そうだ、きっと俺達がこの文化祭で恥を掻かない為に先生が善意でやってくれてきた事に違いない!!

「俺は午前から2時ぐらいまで屋台受け持つわ。美弥は昼頃に帰ってくんねやんな?そっから2時まで手伝ってくれ。そんでその間、自由行動やった定と鈴が帰ってきたら交代。それでええな?」

文化祭当日。今は何処も準備中だ。あと1時間弱で一般人も入ってくるだろう。

そして、俺達は1階の中庭にあるたこ焼きの屋台のところで打ち合わせをしていた。

「けど、それじゃ和磨くんの負担が大きいんじゃないの?たこ焼きが一番売れるのってお昼でしょ?」

鈴の心配もその通りだ。飲食店が売れるのはそりゃ昼だろう。

確かに午前は人が少ないだろうが、それも11時くらいから急に増えてゆく。

「何言うてんねん!!だからこそ、俺がやるんやないか!そんな忙しい頃合を一番腕のええ俺がサボってどないするんや!」

「よく言った!!ワシが見込んだだけの事はある!少々手伝ってやろう。ワシもそう忙しくはないのでな。」

「流石新城先生。せやけど、焼くのは俺に任してもらうで?」

「そういうと思っておったわ。まぁ、良いだろう……任せたぞ。」

どうやらこの二人はたこ焼きを通して教師と生徒以外の何らかの関係が芽生えつつあるようだ。

しかし、今思えばこの二人を引き合わせるのは今後の俺の快適な生活において大失敗だったようにも思えてきた。

……今更か………

屋台に関しては、まぁ和磨がそう決めたのならいいだろう。

「じゃあ、忙しそうな時間帯になった時に様子見にでもいくぐらいにしておくか」

「うん、そうだね。」

「そこまで心配せんでもええって!」

「いや、一応な」

こいつの場合、商売以外で心配する点が幾つかあるし……

「これより5分後に桐朋学園文化祭を開催します。係りの方は指示された場所に―――」

「もうすぐみたいだね。じゃあ、私行くから。また昼頃戻る。」

「おぉ、お仕事がんばってらっさ~い!」

放送室で向かう美弥を手を振りながら見送る和磨。

『ほんとに夫婦みたいだな……』

と言いそうになったが、そう言うとおそらく美弥の飛び蹴りを食らう事だろう。それぐらいの予想はつく。

「んじゃ、午前は私たちが楽しませてもらうね。和磨くんも頑張ってね!」

「任せときぃな!!」

たこ焼き自体は問題ないだろうが、和磨がこう言っている時はいつも何か事件を起こすんだよな……

始まる文化祭に心躍らせる二人と心痛める一人を他所に時間はそのまま過ぎていった。









………

……



「そういえば、二人で歩くのって久しぶりじゃない?」

「そういやそうだな。和磨と知り合ってからは大概あいつが着いてきたしな」

俺と鈴は小学校からの仲だったので中学校も最初のうちはずっと一緒だった。

対して和磨は中学校からの仲だ。初めの方はかなり馴れ馴れしい奴と思ったがもう慣れた。美弥も同じく中学校で鈴と話しているところに俺を連れた和磨が話に割り込んでいったことから始まる。

「小学校から中学校に上がった時、小学校一緒だった友達は定くん以外皆私立行っちゃうんだもん。ちょっと心細かったなぁ……」

「まぁ、普通半数ぐらいは公立行くもんだよなぁ……あの時は俺も驚いた。」

「今は和磨くんもみぃちゃんも居るからとっても楽しいけど……あっ!あそこ行こうよ!!」

多少感慨に浸っていた鈴がある看板を見つけ指差す。

「お化け屋敷か?なんともお約束な奴だな。」

「この学校のって結構頑張ってるらしいよ。その術は先輩から後輩へと直々に伝授されていくらしいし」

……伝統芸?

看板を見る限り会場は大会議室らしい。

教室二つ分くらいの場所とはいえ、あそこを使えるほどのイベントということは確かにただの生徒だけでのお化け屋敷レベルではないのかもしれない。

「まぁ、俺はいいが……鈴ってこういうの苦手じゃなかったっけ?」

「怖いけど……、こういう時はそれも思い出の一つになるよ。とりあえず、ケラケラが襲ってきたらしゃがめばいいんだよねっ!」

妖怪への対処法を再確認してどうするってんだよ。

そのまま多種類の妖怪対処法をブツブツ言っている鈴を引き連れとりあえずお化け屋敷へと向かった。

………

……



「こういう場所って雰囲気だけで怖いよね~」

入り口のまるで独り身が寄り添うカップルにむける冷ややかな目つきをした生徒を通り、俺達は大会議室の中へと踏み込んだ。

遮光カーテンは締め切られており、手渡された懐中電灯を切ればそこは全くの闇しかない。入り口の生徒に、札を持ち帰って来い。という至極一般的な課題を課せられ、俺達は机や椅子で作られた通路をただ歩いていく。

「そこまで大きな場所ではないし……すぐにでもお化けが出てくるのかな……」

と、思った矢先、曲がり角に設置されていた〝何か〟が突然ガタガタ震えだす。

ライトを当てるとロッカーだった。

しかし、当てるとロッカーは余計に震えだす。

「ダシテクレ~。アケラレナイヨ~」

そのうち中から声が聞こえだした。

古典的な物だとは思うが、出だしとしてはこれぐらいが丁度いいんだろう

「大変!大丈夫ですか!?」

鈴は怖がることなく、ロッカーを開け放つ。

「「えっ……」」

ロッカーの中に居た生徒と俺の声が綺麗にリンクした。

「良かった~。じゃあ私たち御札取りに行かないといけないので、行きますね。具合が悪かったら新館の2Fに保健室がありますから」

「あ、はい……。頑張って……」

そのまま先を行く鈴。自分のどこかに負があったのかと思案する生徒。

「ま、がんばれ。次の奴はおそらく今ので問題ないから。」

そう言って生徒の肩に手を置いた後、俺は鈴の後を追った。

その後、鈴は白い着物を着た女の人に足りないお皿を探してあげたり、血塗れの人を見るなり救急車と大声で叫んだりと、生徒達の労して発明したお化け屋敷の術を難なく突破していく。

そして自分の精一杯を突破され、落ち込む生徒を慰めるのが俺の役目となっていた。

とりあえず、鈴は今後お化け屋敷とかには行かせないようにしよう。

そう固く心に決めた。

………

……



「お化け屋敷怖かったね~」

寧ろ俺としてはお化け役の生徒をとことん追い詰めたこいつが怖かった。

あんなお化け屋敷は初めてだ……。そして次はないことを願いたい。

学園祭も早々にこんなに疲れるとは思っていなかった。

これだと今日一日で俺の気力は完全に無くなりそうだ。

「これより10分後、5F講堂にて演劇部による時代劇が始まります。繰り返します。これより―――」

美弥の声が聞こえてきた。

放送委員としてしっかり仕事をこなしているようだ。

「みぃちゃんの声だ~。ねぇねぇ、じゃあ次は劇見に行こうよ。」

…劇なら座れるし、多少の気力回復にはなるだろう。

そうとなれば急いで席を確保する必要がある。

「よし、じゃあ、急ぐぞ。座る椅子も無いほどに混んでるようだったら、諦めるからな」

「うん!」

………

……



「借金が払えねぇっ!?てめぇ、そりゃどういうこってぇっ!?」

劇も半ば。いかにも貧相な親子の家に金持ちといった風の男とガラの悪い男が乗り込んできていた。名シーンなのか役者の素振りにも力が入っているようにも思える。

「すいやせん、すいやせん。けどこれ以上はほんとに勘弁くだせぇ……」

「あぁっ!?」

「まぁ、待て。……さて、借金が払えない…ならばそうだな。この切餅1つとその娘を交換だ。」

「うちの大切な一人娘を渡すわけには……」

「いいのよ、おとっつぁん。」

「おぎん……」

「どうせ女はいつか嫁ぐ身……でもおとっつぁんには母さんと次郎がいるわ。これでお店がやり直せるなら……」

「むげははは!!!それでは娘は頂いて行くぞーっ!!」

「おぎーんっ!!!」

なんだろう……

ネタとしか思えない…

思わず失笑した。

しかし、気付くと嗚咽が所々で聞こえてくる。

……もしかしてこれで笑ってるの俺だけ?

「ふぇ、ふぇええぇえぇえ~~んっ!!!」

堪らず大泣きしだす子までいた。

その子はすぐ近くに座っているらしい。かなり五月蝿い。

そうとても近くで……まるで隣に座っているような………

あれ、隣?

俺の席は端っこだ。時々カメラマンが横を通るが基本立ち止まっている人は居ない。

ということは……

「ふぇえぇええぇぇぇ~ん。……ひっく…うぐっ……えぐっ……いい話だね……定くん………」

……なんだ………鈴か……………

………

……



「もうお昼だね。ちょっと和磨くんの様子見に行こうよ。」

劇も終わり、大泣きしてまだ目が多少潤んでいる鈴を隣に俺達は和磨の営む屋台へと向かっていた。

「……ねぇ、定くん。なんでこっち見ないの?私なにか悪い事した?」

「そういうわけじゃない。ちょっと劇の間寝てしまってさ。寝違えちゃったんだ……。」

これは嘘。劇は全部見ていた。

ただ目の潤む鈴が妙に可愛く見えた。

だから直視してはいずれ自分の理性が崩れ落ちる気がしたのでなるべく目を合わせないようにしていた。

「えぇ~っ!?あんなにいい劇だったのに!私なんてずっと泣いちゃってたよ……」

ああ知ってる、知ってるさ………劇半ばからずっと泣いていたのを俺は知っている。

「いや、そうは言っても日頃の疲れがたまってたみたいでさ……あ~!もう中庭!!…って……なんだあの行列……」

中庭に続く通路からでもはっきりと分かるぐらいの大行列。

他の店にも客が居るには居るが、それとは比べ物にはならない。

しかも元を辿るにその行列を作っている店は……

「あそこって…わたしたちの………」

そう、我等がタコ焼き屋だ。

何だか嫌な予感が物凄くする。様子見なんてしなけりゃよかった………

「あ、あそこに居るの新城先生じゃないかな?……何やってるんだろう?」

見ると、中庭入り口近くで腕を組みながらただ立っている新城先生を見つける。

そこへカップルなのか随分寄り添っている二人組みが俺たちを通り越して中庭へと近づいていく。

見る限り、男子の方は若干嫌がっているようだが……

「お好み焼きか焼きそばかたこ焼きか……ポップコーン、ワッフルとかもあるな。何食う?」

「お好み焼きーーー!!」

「了解。」

「3枚買って、まず雄ちゃんと私で1枚ずつ。それで残り1枚は半分こね!」

「切って分けるからな。」

「え~!?」

「何を想像してたんだよお前は……」

「えへへ~知りたい?」

「知りたくない」

「ちょっと雄ちゃんノリわるい~!」

そして新城先生の隣を通るとゆっくりと新城先生が口を開いた。

「おい、貴様等…。ワシのところのたこ焼きを食え……」

その声はとても静かで丁度隣を歩いていた男子にしか聞こえないようだった。

「えっ?俺ら今からお好み焼き食べようと―――」

「んんっ!?何か言ったか?……」

「い、いえっ!何でもないです!!」

「雄~。は~や~く~!」

「あ、あのさ。たこ焼きにしないか?…急に食べたくなってさ」

「たこ焼き?混んでるみたいだけど………。あ~、そっか!そういうことか!……うん。じゃあ早く行こう!」

「え?ちょっとそれ多分勘違いだぞ。いや絶対勘違いだぞ」

「いいのいいの。あぁ~、雄ちゃんもやっと私の愛が伝わったのかぁ~」

「ねぇ、絶対勘違いしてるよね?おい、お~い!」

……予感的中………

これじゃ大抵の人はたこ焼き屋へと向かってしまうだろう

「んん?おお、お前らか。お前らもたこ焼きを食べに来たのか。」

「ちょっと和磨くんの様子見にきたんですけど……丁度いいですし、そうするつもりです。」

「そうか……。言っておくが、ただで食おうと思うなよ?」

「俺たちにそんなつもりはありませんよ」

「ならばよい」

期待をしていなかったと言えば嘘になるが流石にあの人の前でそれを相談するのには気が引けた。

仕方なく行列の最後尾に並ぶ。

しかし、和磨の手際は実に良かった。

一人だというのにこの大量の人を減らし、列はどんどん消化される。

まぁ、あの人のお陰で列が絶える事はないのだが……

「へい、何パック食いやす?って……定に鈴っちか。言っとくけど、ただにはせんで?」

「ちゃんと金は払うよ…。2パックでよろしく。」

「へぃさ!」

そう言った和磨はタイミング良く焼けていたのだろう出来立てといったたこ焼きを詰め、鰹節、青海苔を振りかけ爪楊枝を2本刺してパックを輪ゴムでしめる。

手馴れている様子だった。流石といったところか……

「300円な!」

「……はい。それにしても和磨くん。こんなに並んでるのに凄い手際いいねぇ…」

鈴が聞くと和磨は得意げに答えた。

「っへへ。人が増える前にたこ焼きを作って保温プレートに予めおいといたんや。たこ焼きは出来たてが美味いのは当たり前やけど、屋台やとそうもいきにくい。一流の作るたこ焼きはそんな扱いでも充分美味いしな!」

「へぇ~!頭いいね!」

「そういやさ、近くで新城先生見んかった?呼び込みするゆーて、どっか行きよってんけど、その途端人が来るわ来るわ!」

「ああ………あの人ね。居たよ…割と近くで。」

あれを呼び込みと言っていいのかどうかは疑問だけど…

「そうなんか。どんな方法で……って、お客さん待たしたあかんな。後で教えてくれや!入れ替えは2時やかんな!」

「了解~」

「次どこいく?」

そうだ……料理部の所に顔を出しにいってやるって決めてたんだっけ…

「料理部のところ行こうぜ。結構近場だったはずだし」

「いいけど……また何か食べるの?」

いや……昔の罪滅ぼしにな…

「たこ焼き1パックじゃちょっと物足りなくてな。」

そして俺たちはたこ焼き屋を離れ、またも脅しめいた呼び込みを続ける新城先生を通り越して料理部の方へと向かった。

………

……



「よっしゃ~!!遊びまくんで~!」

「あんまり遊んで怪我しないようにね。」

「大丈夫だって。私がちゃんと監視してるから」

「和磨が暴走しすぎないようしっかり監視しておいてくれ」

午後2時。前半後半との交代時間。

私もギリギリだったけど時間までに放送委員の仕事を終えてここからは自由時間を貰った。

委員の何人かがニヤけていたけど…勘違いにも程がある。

そりゃ和磨は男子としては結構仲が良いし、よく一緒に居るけど……

それは友達だからでっ!

そんな感情は全くないわけで……いや全くじゃないけど、でも―――

「おぅい、美弥ちゃ~ん。時間ないねんからはよいこ~や~~」

「う、うん。」

そ、そうだ。

今日は年に一度の文化祭なんだから。

変な視線なんて忘れるぐらいに遊べばいい。よし遊ぼう。

「で、和磨は何か行きたい所とかあるの?」

「おう!あと20分くらいでな。視聴覚室で映画っぽいもんが放映されるねん。それがおもしろそ~でな!早速いくで!!席先取られちゃかなわん!」

「ちょ、いきなり走らないでよ!」

………

……



「これで全ての決着を付けようではないか。我々にはあんまり時間が残されていないのだ。昼休み中になんとか終わりにしないといけない。」

「それだけは私も同意ですが、でも!いつきくんはきっと私を選ぶと言ってくれます!えぅ~……私はそう信じま~~す!!」

「生憎だが、私は彼の自由意志を尊重する気は無い。彼の力は私が頂く。」

視聴覚室で放映されている作品はお世辞にも良いとは言えない物だった。

未来からやって来たというウェイトレスと魔法使いが戦う?作中の説明も進め方も中途半端でよく分からないけど、決して面白いとは言い難い物だった。

「そうはさせませ~ん!そのために…私は未来から……着たのです!……とりゃ~……ほわらぁ~……へりゃ~!」

掛け声と共にウェイトレスらしき女の子の目からいかにも合成な1色のぎざぎざした光線を出した。

悪いとは思うけど……なんで和磨はこれを見たいと言ったのか疑問に思う。

「うおお!!かっけぇ、いけぇみくる~!」

盛り上がってる…

和磨は本当に無邪気に楽しんでいた。

「おー!おー!目からビームだー!目から出たぞー!」

和磨の隣のどう見ても小学生であろう子供と和磨がまるで同じなはしゃぎ方をしている。

……なんだかこっちまで楽しくなってきた。

こういう和磨を見るのは好きだ。

いつもどんな物でもそれで楽しそうに遊ぶ。

それを見ていると私まで面白くなって一緒に遊んでしまう。

それで親や先生に怒られた事は多々ある。

だけど…和磨がまた遊んでいると結局引き込まれる。

本当に……楽しそうな………

「んぁ……どーかしたか?美弥ちゃん」

「べ、別になんでもないよ!!?」

いつの間にか和磨を見ていたらしい。視線に気付いた和磨がこちらを向く。

こんな時ばっかり気が付くんだから…

「おー!おー!どぅあ!すご~!」

「なに!?なんや何が起きた!!」

嬉しい事に隣の子のはしゃぎっぷりに和磨は画面へと視線を戻した。

どうやら物語も終わりに近づいているらしい

和磨になるべく気付かれないようにそっと和磨の顔を見る。

無邪気な、そして子供のような純粋な……

………

……



「おー!またなー!」

「おー!次は一緒にあそぼーなー!」

小さな子供は姉らしき人に連れられ歩いていく

先程の映画でどうやら和磨と隣の子には何らかの関係が芽生えたらしかった。

子供というのはこういう所から友達を作っていくのかな

小さい頃の記憶なんて曖昧なものだから確証付ける事は出来ないけど、自分でそう納得した。

「次はどこ行こうか?」

「祭っつったら射的やろ!ちゃっちゃ行こうや!」

そのまま直ぐに和磨は走り出した。

「……って、ちょっと!そっち射的ないぞ~!!」

………

……



「ここの特賞はPS3だよ~!!この前発売された新作ゲームをプレイするチャンス!」

「PS3よりも今はWiiの時代だろ~!そっちよりこっちの方がいいよ~!」

「うちは商品の取り易さが毎年NO,1なんだぜ~。やって損はさせません!」

射的と言っても3,4店ほど並んでいる。

どれも商売敵みたいで呼び込みに必死のようだった。

しかし、和磨は真っ直ぐに真ん中の店へと向かっていく。

「和磨何か欲しい物でも置いてあったの?」

「あぁ、偶然目に付いてな」

「へぇ……どれどれ?」

店内を見渡すが、和磨が欲しそうな物といえばPS3ぐらいだけど……前に持っていると聞いた気がする。

「っへっへっへ……まぁ、お楽しみやな」

「また何か企んでるんじゃないでしょうね?」

「失敬な!俺がいつ企むっていうような悪い事したっていうねん!!」

「毎日。」

「そこまで言い切られるとちとつらいて………」

「おう、やるかい?一回100円だ。球は6発。試し撃ちとして1発だけ撃ってもいいぜ」

「つまりは合計7発と!これなら出来そうやな!」

「………あったんねぇ……………インチキかよこれは…」

「おいおい、営業妨害はよしてくれよ。恨むなら自分の腕を恨め」

和磨は7発打ち切ったが、景品に当たった物はこれ一つとしてなかった。

「ゲームやと上手く出来るんやけどなぁ~…」

「ゲームと一緒にするんじゃないわよ……」

「もっかい!」

「何回でもいーぜ!ほれ球な!」

「ちょっと…ヤケになったらダメだよ…」

「いいや。あれだけは取らねぇとな……」

「あれって……」

見ると和磨はたった一つの物だけを狙っているようだった。

ここからだとよく見えないけど…そんなに欲しがるような物なのかな………

「当たったぁ!!」

どうやらそれを手に入れたらしい。

「へぇ~良かったね。それで何それ?」

「ほれ、これこれ」

それは何処かのマスコットキャラクターのような可愛い4匹の動物のキーホルダーだった。

「これ、おれらにそっくりやとおもわへん?……この気難しそうなイヌが定で…優しそうなウサギが鈴っち!そんで、しっかりしてそうなネコが美弥ちゃん!」

「それでこのヘラヘラしてる能天気そうなイタチが和磨っと……」

「合ってるけど…もっとマシな言い方あるやろ………」

言われるとなるほど似てなくもなかった。

「つーことで!このネコは美弥ちゃんのもんな!」

そう言って和磨はネコをキーホルダーから取り外し、渡してきた。

「でも、これ和磨が頑張って取ったんだし……」

「そうと決まれば定と鈴っちにもはよ渡さんとな!ちょっと早いけど、もどろか!!」

「え?ちょっと待ってよ!なんでいっつも走るのよ!!」

………

……



「お~い!お二人さ~ん!!」

「お、和磨と美弥帰ってきたか」

「よぉ、イヌ!!」

「……帰ってきて早々それは俺に喧嘩を売っているのか?」

「お帰り~!楽しかった?」

「おう!ええもん取ってきたで!」

「…いい、もの?………」

「射的かなんかでゲーム取ってきたなんて言うんじゃないだろうな?」

「こういう祭に置いてあるゲームなんてほとんど既にもっとるわ!」

「…………」

「あ、みぃちゃんもお帰り!……どうしたの?息切らして…」

「………こ、こいつ………和磨のやつ……射的場から全力疾走でさ………」

「……射的場って…かなり遠くにあった気がするんだが………」

「気にせぇへん。気にせぇへん。そんでな!お前らにお土産や。ほれ!」

「……イヌ………」

「わぁ、可愛いね!これどうしたの?」

「射的で当ててん!このイヌが定で、ウサギが鈴っち!んでこのイタチが―――」



―――――――――――――――――――――――――――――



今日全部書きました。即席です。その時のノリで書いたので全体のバランスぐちゃぐちゃです。

ちなみに途中から美弥視点になってるけどそれは分かるよね?分かってもらわないと定がガチホモになるんで分かってください。


文化祭準備中の間に何かしらのイベント挟みたかったけど、もう考える気ありません。勘弁してください。





続きにてコメ返



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いえ→火狐

つい最近ってか昨日ですね。

もう異常起こしまくりで完全に俺にそっぽむき出したIEをそのまま宥めることなく削除して、火狐に移転する事にいたしました。

今のところそんな変わった感じはしないんですがね。

やっぱりそこは改造していって違いを出すところなんでしょうかね 面倒です。




とりあえず現時点で一ついいたいこと





お気に入り→ブックマークへの移転作業が糞だるいです




―――――――――――――――――――――――――――――



自重はしません。反省もしません。勿論他人の批判も聞くつもりはありません。



ということで小説の続きを。

(っていうか他にする事ないのが現状)













学生にとっての苦悩、定期テストも去りほとんどの生徒は今もうすぐ開かれる文化祭についての話で持ち切りだった。

この学校は他の学校とは違い、部活での出し物は勿論各生徒達だけでの出店も認められている。しかも、その出し物の利益はそのまま生徒の懐に入るというのだ。それを聞き、こづかい稼ぎで多くの生徒達が出店希望を出していた。

まぁ、俺も多少したくもあるがやる事がない。

飲食店等に関するとそこそこの料理は出来るもの、しかし文化祭等で出す焼きそば、お好み焼きといった物はあまり作った事がない。

ダーツや射的だと景品の問題がある。ゲーム機器やカードゲームが主として扱われるらしいが、俺はそんな類の物はほとんど持ってなかったりする。興味を持った物は粗方友達の和磨から拝借していたりした。

……こうして思うと、俺あいつに借りっぱなしなのか?…

……少し自粛しよう。

ともあれ、俺自身には文化祭に出店する気はさらさら無かった。友達の出し物を廻ってそのまま早めに家に帰るつもりだった。










「唐突やけど中間テストも終わって、もうすぐ文化祭やん。何か出し物でもせぇへん?」

「ホントに唐突だな。」

中間テストの返却も終わり、平常授業が始められた今日。文化祭の準備に部活や生徒集団達が忙しそうに動き始めた頃。

やはり、ただ店を廻るだけではつまらないのだろう。和磨は3時限目が終わるなり俺の席へとやってきた。

「いや~、せやかて中学の頃はクラス単位やったし思うように出来んかったやないか。それがどうや?この高校は生徒の謂わばお友達同士で好きにやってええっちゅーってんねんで!?これを愉しまずは学生に在らず!」

学生の本来の存在意義を完全に失っているな……

「まぁ、俺はいいけども……。何するんだ?それに確か担任の先生を捕まえる必要があるんだろ?」

まさか、今思いついたとは言わないだろうが…

「いや、さっきの時間に思いついたし」

そのまさかか。

流石に今から間に合うのか……これは………。

「お~お~、何々?出し物するの?」

「美弥ちゃんと鈴っちも一緒にやろーや!最低でも4人は居ないと受け付けへんゆー話やし。」

「………。私はいいけど…鈴はどう?」

指摘されても何度とちゃん付けを行う和磨にいい加減諦めたのか、不承不承といった顔で美弥は後ろに居る鈴に向き返った。

「あ、うんいいよ。私も皆と何かやりたいなぁって思ってたんだ。」

「せやろ、せやろ!?やっぱ、友達同士で店出せるっちゅーのに出さんなんて損やんなぁ?」

「う、うん。年に1回しか無い事なんだもん。やらないと損だよね。」

雰囲気に流されやすい俺と違い、鈴は自らやると言い出した。

いつもは控えめな鈴もこういうところはちゃんと言うんだな…少し感心した。

「で、何か決まってるの?受け持ってくれる先生とかは?」

「それが全然なんだよ。さっき思いついたんだとさ。」

「えぇ!?でも、願書受付とかって中間テストの終わりに締め切らなかったっけ?」

「なぬ!?聞いてへんでそんなん!」

おいおい、それぐらい確認してろよ。

「どーすんだ?それじゃ何にも出来ないだろ……」

「流石に受付締め切られてるんじゃねぇ……。今年は諦めて、来年とかにしたら?」

「そんなん待っとれるかぃ!青春は今も過ぎていってるんやで!待っとけ。締め切ったゆーたかて、3日前の事や。どこぞの先生に頼み込んだら何とかしてくれる!出し物はたこ焼き!人数は俺ら4人でええな?」

ちょっ!?いつたこ焼きって決まった!?

「ちょっと待ってよ。私たこ焼きなんて作ったことな―――行っちゃった……。」

美弥の言葉も聞く暇なく和磨はかなりの速さで教室を飛び出していった。





次の時間、和磨は20分遅れて授業に戻ってきた。

授業担任の先生に理由を聞かれるが、ただ「職員室で先生とお話してました。」とだけ言い席に戻った。

その先生も職員室に居たのなら仕方ないと考えたのかそれ以上は追求しなかった。

そして4時限目が終わり、和磨はまた俺の席に弁当箱片手に向かってきた

「おい、定!出店許可とってきたで!!あ、鈴っち~。カムカム~!」

言いながら和磨は空いたイスに座り俺の席で弁当箱の包みを広げてゆく。

待て、そんなに広げると俺の弁当箱の置くスペースが無い。

「へぇ、凄いね和磨くん!随分時間掛かってたみたいだけど大丈夫なの?」

そう言いながら鈴も弁当箱を持ちながらやってきて俺の席で広げて…

あれ、俺の置くスペースは……

「ほとんどの先生が既にとられとってなぁ。空きの先生捕まえたんはええけど、こいつも強情でな……」

そもそも、授業が始まってるというのに説得に回る生徒の話を誰が受け入れるって言うんだ。

いや、それより!俺の弁当スペース!俺腹空いてるんですけど!!

「ん?どーした定。弁当食わんのか?」

和磨と鈴は不思議そうな顔で俺を見てきた。

自分達のしてる事が分かってるのかこいつら……

「食いたいのは山々なんですがね。どうも俺の机の上には二つの物があって置く場が無いわけですよ。」

そこでやっと気付いたのか和磨は笑いつつ、鈴は顔を少し赤らめながらなんとか俺の弁当スペースを作ってくれた。

これでやっと空かした腹を満たせられる。

「ご、ごめんね定くん。私気付かなかったんだ……本当にごめんね?」

「いや、別にいいよ……」

そこまで謝られると流石に怒る気にもなれない

「へへへ……。それでな、何とか先生一人を捕まえたんやけど……それがなんと新城先生やねん!」

こいつ……反省の色が全く見えないな。アイアンクローでもかましてやろうか………

ん?……新城先生……?………

「それってまさか……数Ⅱのあの先生か?」

この学校一と言われる頑固教師、新城勝。あの先生は正に昔の教師そのものと言っても過言では無いだろう。

彼の口から発せられる声量はとてもデカく前の席の人は頭を痛そうにしている。

また、忘れ物等をしようものなら厳しく叱り付けた後に叩かれる。男女関係なく。

このご時世によくもまだ生き永らえているものだと感心さえするくらいだ。

「せや。他の生徒も流石にあの先生に頼むと色々要らん事言われそうで嫌やったんやろうなぁ……。誰一人としてこんかったらしいで。まぁ、最初持ちかけた時、あの先生も嫌がっとったけどなぁ」

「へぇ……。よく説得出来たね」

「それがやな。たこ焼きやる言うた瞬間引き受ける言い出したんや。どうも、たこ焼きは大の好物らしくて、腕も相当自身あるらしいで。」

それだ、今回問題の点は。

「俺も美弥もたこ焼きなんてろくに出来ないぞ」

「わ、わたしもやったことないなぁ……。作ってみたいとは思うんだけど、専用のプレートとかいるし」

和磨は前にたこ焼き、お好み焼きなら任せとき!とか言っていたが流石に文化祭中ずっとこいつに任せるのでは無理があるだろう。ドコか他の店にも行ってみたいだろうし。

「それがやな。今度新城先生が直々に教えてくれるんやて!」

「え、そうなの!それなら上手く出来そうだね!!」

それはまた、頑張るなあの先生も……。そんなにたこ焼き好きなのか……。

「もしかして、あの人関西人だったりするのか?」

そう聞くと、和磨は明らかに呆れた顔をしていた。

俺そんなに変なこと言ったか?

「お前な~、関西人じゃなくてもたこ焼き好きな奴はおるやろ?関西人でも納豆好きな奴は幾らでもおるで?」

そうか、確かにたこ焼き好きは関西人ってこともないか……

俺だって別に鳩サブレーにも東京バナナにも特別興味を持っているわけじゃないし

「だよね。私もしいたけと犬鍋だけはちょっと……」

そりゃ違うだろう。少なくとも後者の方は俺も嫌だ。っていうか何言い出してるんだこいつ……

「赤い犬は美味いらしいで!」

「えぇ!そうなの!?でも……赤い犬って……何犬?」

「さぁ?毛が赤いのなんて見たことあらへんし……肌の部分が赤い犬って事なんかな?」

おいおい、なんて話題で花咲かせてんだよ……

「それで、いつ新城先生はたこ焼きを俺たちに教えてくれるんだ?」

このまま話が終わりそうに無い二人を無理矢理本題に引き戻す。

大体先生にも都合があるだろうし、俺たち三人は帰宅部だからいいとして美弥は放送委員だ。文化祭にあたって色々やることもあるだろう。

「あぁ、今日の放課後から文化祭前日まで毎日。」

………What's?

なんつったこいつ?毎日?文化祭って……1ヶ月以上も後じゃなかったっけ?

「もしかして、定。そんなに練習なんてする必要なんてないと思ってへんか?甘いな~、お前はたこ焼きをなめとる!そんなんやと立派なたこ焼き屋にはなれんぞ!!」

成る程、俺の思考は甘かったのか……

いや、たこ焼き屋になるまで練習せんでもいいだろ。所詮文化祭だぞ…

「何事も、全力で尽くせ。後悔と言う言葉は全力を尽くした人間にのみ許される言葉だ!」

「……またどこぞのゲームの台詞か?」

こいつが関西弁抜きで言い放つ言葉なんてゲームで吸い取った台詞以外にあった試しが無い。

「あぁ、あのゲームは面白かったで~!まず、主人公の心情の描き方が非常に上手い!!どんなに有名なブランド作品でも多少主人公の口調や性格にブレが生じやすいんやけれども、見る限りあのゲームにはそれが全くないねん!その上、各キャラ個性は充分に発揮されそして―――」

やれやれ、また始まったか

ああなると和磨はもう止められない。最初数回は真面目に聞いていたが、普通に聞いているのもいい加減疲れたので暫くはスルーすることにした。

俺と鈴二人で話す事にするか……

「鈴は大丈夫なのか?毎日だと流石にきついだろう?」

「……え?いや、全然大丈夫だよ?それに本格的なたこ焼きの作り方を教えてもらえるんだし」

和磨の無駄な演説をまともに聞いていたのだろう。少し遅れて返事をしてきた。この類のものはよくあるというのに鈴も毎回毎回飽きないのかと疑問に思う。

とりあえず、鈴の淀みない笑顔を見る限りこれは本心なのだろうな

俺もそう前向きに捉えられたらいいんだけどなぁ……

まぁ、家に帰った所で普段何してるかと言えば、特に何もしていないといえなくも無いしな。たまにはこういうのがあってもいいかも

「それに、やっぱりみんなでこういうことするならいい思い出にしたいしね!」

それもそうか。

何事もやるなら結果は良い方がいいに決まっている。余程の事情でも無い限り人は上を目指す生き物なのだ。

無論俺だって頂点とまでは行かないでも多少の結果は残したいとは思っている。その為なら、1ヶ月の放課後ぐらいどうってこともないか……

鈴の笑顔に騙されていっている気がしないでも無いが、まぁそこは気にしないでいこう。

「問題は、美弥か……」

そう、さっきも言ったとおり美弥は放送委員だ。

今日は美弥の担当の日では無かったので昼の放送には参加していないが、放送委員の仕事とやらで弁当箱を持ったまま美弥は教室を出ていっていた。

というより出し物の参加自体出来るかどうか怪しいものだ。文化祭に放送委員は欠かせないだろう。

それに校内評価の高い美弥が何かしらの役目を負わされないはずがない。


「うん、そうだね……。みぃちゃん人気あるもんね。大丈夫なのかな?」

「まぁ、こればっかりは本人に直接聞いてみるしかないか……」

美弥が帰ってきた時か、次の休憩時間にでも聞くか

「そういえばさ。さっきの数学βでちょっと分かりにくいところあったんだけど、定くん分かるかな?」

「ん?大体理解は出来たと思うけど……どこら辺の奴?」

「えっと……ちょっと待っててね。教科書持ってくる」

そのまま、俺たち二人は関西弁で流れるBGMを聞き流しながら、学生らしい会話をして昼休みを過ごしていった。











長いので放課後や文化祭当日はまたいつか。

一応いっておくけど書いてる途中で飽きて今続きを書く気がしないってことでは断じてありません。そう感じたとしても口には出さないようにしよう


あと相変わらず背景情景が全く書かれて無いのも口に出さないことにしよう もう分かってるから……自分で分かってるから・・・






続きにてコメ返

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